TOEICについて
−TOEICに関する基礎知識−
TOEICとは
TOEICとは"Test of English for International Education"の略であり、英語によるコミュニケーション能力を評価する試験です。世界の約60カ国で実施されており、年間受験者数は約400万人にのぼります。TOEICは、アジア(特に日本と韓国)の受験者が多く、日本国内だけで、2004年度には約143万人が受験しました。
英検は毎年約250万人が受験していますので、延べ受験者数でいえば、TOEICは英検には及びません。しかしながら、最近ではは英検が受験者数を減らしているのに対して、TOEICの勢いが目立ちます。かつて「英語検定試験の代名詞」と言われた英検は、1999年度には約350万人の受験者がいましたが、2002年度には約260万人となり、約4分の3の規模に縮小しました。
同じ期間で、TOEICの年間受験者が約87万人から約130万人へと約52%も増加してきています。
TOEICの最大の特徴として、ビジネスの世界で活用されていることが挙げられます。英検では、受験者の約8割を中学・高校生が占めていますが、TOEICでは、受験者の大半を大学生〜社会人が占めています。
「TOEICスコアを社員採用時に考慮している」という企業は半数を超えており、「将来は考慮したい」という企業を合わせると約8割に達します。
外資系企業では、日本IBMが、昇進条件として課長以上へはTOEIC600点、次長以上には730点という基準を設けたことはよく知られています。最近では、松下電器産業、小松製作所、帝人、シャープなど、日本企業の中にも昇進条件としてTOEICを打ち出しているところが多くあります。
外資系企業や英語の専門職に限らず、日本の多くのビジネスマンにとって、TOEICは身近な試験になりつつある、と言えるでしょう。
また、最近のTOEICに関する大きな話題として、「新TOEICテスト」の導入があります。TOEICは、1979年の開始以来、一度も問題形式が改定されたことはありませんでしたが、2006年5月にリニューアルされることが発表されています。
その他にも、TOEIC LPIの受験資格の緩和(2005年4月)、TOEICインターネット・サービスの実施(2005年7月)など、TOEICも徐々に様変わりしつつあります。
今後もライティング試験の新設や、TOEIC LPIに変わる新しいスピーキング試験の導入など、TOEICは変革を続けてゆくことが予想されます。
TOEIC試験問題の特徴
TOEIC試験問題の特徴としては、以下のような点が挙げられます。
試験問題の半分がリスニング
TOEICの一番の特徴は、問題の半分がリスニング問題であるということです。このリスニング比率50%というのは、TOEFLの33%や、英検1級の約25%を大きく上回ります。
TOEIC攻略の第1の鍵は、リスニングへの苦手意識をなくすことだと言えます。
問題数が多い
TOEICのもうひとつの特徴は、問題数の多さです。TOEFL(最大130問)や、英検(50〜80問)と比較すれば、TOEICの総問題数200問と、かなりの量です。
しかし、TOEICの問題の難易度は、TOEFLや英検1級等と比較すると、決して高くはありません。つまり、TOEICという試験は、リスニングが半分を占める、「質より量の試験」と言うことができるでしょう。
TOEICを攻略するには、何よりも200問という長丁場を乗り切るだけの集中力と持久力が必要です。また、試験時間は2時間と限られていますので、1つの問題を解くのにあまり長い時間をかけることが出来ません。集中力、持久力、そしてスピードが、TOEIC攻略のキーワードです。
日常生活、ビジネス関連の話題が中心
TOEICの3つ目の特徴は、出題内容は、日常生活・ビジネス関連の話題が中心であるということです。TOEICに頻出のトピックとしては、契約、会議、請求書、人事、ショッピング、住宅、旅行に関するものが挙げられます。
TOEICスコアについて
TOEICのスコアは10点から990点までの5点刻みのスコアで表されます。英検のように、合否はありません。また、英検は5級〜1級までの級に分かれていますが、TOEICではそのような級はありません。
TOEICスコアの内訳は、リスニングとリーディングともに、5〜495点です。総合点は、2つのセクションのスコアを合計した10点〜990点になります。
リスニング・セクションの方がリーディング・セクションよりも、点が取りやすい(平均点が高い)ようです。
「項目応答理論(Item Response Theory)」に基づく採点をしているため、スコアの水準は一定に保たれる。
つまり、「TOEICスコア600点の人が受験すると、試験問題や他の受験者にかかわらず、何回受験しても常に600点と判定される」ということです。
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